スペイン北西部・ガリシア地方発祥の白ワインのブドウ品種「アルバリーニョ」。
独特の塩味&ミネラル感や魚介料理との相性の良さから「海のワイン」とも呼ばれています。
魚介を使った和食との相性も良く、日本国内で栽培するブドウ品種としても人気が高まっていますよ!
今回は、「白ワインのブドウ品種『アルバリーニョ』の特徴とは?ミネラル感&塩味が魅力の海のワイン」をご紹介。
アルバリーニョが「海のワイン」と呼ばれる所以などについても解説しています。
皆さんがアルバリーニョの魅力を知る第一歩になれば嬉しいです!
Contents
特徴1:「高い結実力」と「病気に強い厚い果皮」を持つ栽培しやすい品種
アルバリーニョは、比較的栽培しやすい白ブドウ品種。
栽培しやすい理由は、アルバリーニョ特有の「高い結実力」と「病気に強い厚い果皮」にあります。
結実力とは、果実が落ちにくく安定して大粒の綺麗な房を作れる能力のこと。
高い結実力によって毎年安定した収穫量が得られることは、ブドウ農家にとって非常に頼もしい性質です!
ただし、逆に収量が多すぎるのは一粒一粒の味が薄い低品質なブドウになる原因でもあります。
適切な剪定を行うことで、凝縮した果実味のブドウに育てることができます。
また、アルバリーニョは病気にも強い性質。
粒が小さめで皮が厚いので、湿度の高い環境で発生しやすいカビや菌がブドウに侵入するのを防いでくれます。
さらに樹勢(樹の生命力)が比較的強いので、病気にかかった場合に回復しやすいのも強み!
多湿な環境に耐えられる性質が、栽培できる地域の幅を大きく広げてくれています。
冷涼で乾燥した地域〜温暖で多湿な地域まで栽培できるのは、アルバリーニョの大きな魅力。
「雨や湿気が多い日本でも栽培できる品種なのではないか?」と日本での注目度も高まっていますよ!
特徴2:乾燥地域に適した「垣根仕立て」or 湿潤地域に適した「棚仕立て」で栽培される
先ほどの通り、アルバリーニョは冷涼で乾燥した気候〜温暖で多湿な気候まで幅広い地域で栽培できる優秀な品種。
栽培環境に合わせて最良な栽培方法が取られています。
近年、世界的な標準スタイルとなっているのが「垣根仕立て(柱と針金を使ってブドウの枝を垂直方向に伸ばす)」の栽培方式。
特に乾燥地域に適しており、日本の新潟県などで行われています。
葉が壁のように広がるので日照量が少ない地域でも最大限に日光を受けることができ、機械化に適しているので管理しやすいメリットがあります。
垣根仕立てで育てられたアルバリーニョには、「桃」や「アプリコット」などの芳醇な果実味と凝縮感が生まれます。
湿潤地域に適しているのは「棚仕立て(地上約1.5m〜2mの高さに棚を作ってブドウを水平に這わせる)」の栽培方法。
アルバリーニョの主要産地であるスペイン・ガリシア地方やポルトガル・ミーニョ地方などで行われています。
ブドウを高い位置に吊るして風通しが良くすることで湿気がたまりずらく、房の上から枝葉が覆い被さることで直射日光からブドウを守れるメリットがあります。
棚仕立てで育てられたアルバリーニョには、「青リンゴ」「レモンピール」などの爽やかな酸味と鋭いミネラル感が生まれます。
品種本来の栽培適応力だけでなく、環境に合わせた栽培方法が確立されていることも広範囲での生産が実現できている理由なのです!
特徴3:「キレのある酸味」「ミネラル感」「柑橘系の香り」の爽快な辛口ワインが主流
アルバリーニョは、爽快な味わいの辛口ワインが主流のスタイル。
その風味を詳しく解説します。
アルバリーニョは、ブドウ本来の個性が強いアロマティック品種。
「グレープフルーツ」「レモン」など柑橘系の香りと、「桃」「アプリコット」など華やかで芳醇な香りが混ざり合っています。
リッチな果実味もありますが、それ以上に爽快でキレのある酸味が強く感じられます。
ライト〜ミディアムボディの軽やかな質感でさっぱりと飲めるワインです。
さらに、忘れてはいけないのがアルバリーニョ特有のミネラル感。
潮風を浴びながら育つため、「海藻」や「磯」を思わせるしっかりしたミネラル感があります。
「ソーヴィニヨン・ブラン」に似た系統の爽快な白ワインを探している方。
魚介料理に合うワインを探している方にぴったりの辛口ワイン!
主流ではないですがアルバリーニョの甘口ワインも存在していますので、興味のある方は探してみてくださいね。
特徴4:「海のワイン」と呼ばれる所以は、大西洋沿岸地域の潮風によるミネラル感&塩味!
アルバリーニョのワインは、「海のワイン」の愛称でも知られています。
その理由は、大西洋沿岸から流れ込む潮風の影響を受けた「ミネラル感」と「塩味」が最大の特徴だから!
アルバリーニョの主要産地である「スペイン・ガリシア地方」「ポルトガル・ミーニョ地方」はどちらも北大西洋沿岸に位置しています。
海の近くで栽培されるのは、冷涼な気候と潮風によってアルバリーニョ最大の持ち味であるミネラル感が生み出されるから。
また、海沿いの水はけの良い砂地で深く根を張り凝縮感のあるブドウになるからです。
「海のワイン」の愛称通り、潮風のニュアンスを感じる味わいは魚介料理と相性抜群!
特徴6で、魚介料理と相性が良い理由など詳しく解説しますよ。
特徴5:ステンレスタンク熟成で柑橘の香り&爽快な酸味、樽熟成で香ばしい香り&コクと複雑味
アルバリーニョは辛口ワインが主流ですが、さらに熟成方法の違いによって味わいに大きな違いが生まれます。
主に、「ステンレスタンク」か「木樽」を使って発酵後のワインを熟成させる方法です。
ステンレスタンク熟成は、酸化が遮断されることで品種本来の果実味と香りが最大限活されたワインに。
ステンレスタンク熟成のアルバリーニョワインは、「グレープフルーツ」「レモン」など柑橘系のフルーツが主体の香り。
凝縮された果実味がダイレクトに感じられ、シャープな酸味とミネラル感も特徴的です。
樽熟成は、樽由来の芳醇な香りと木目から微量の酸素を取り込むことでまろやかな質感のワインに。
樽熟成のアルバリーニョワインは、柑橘系の香りに樽由来の「シナモン」「トースト」のような香ばしさや「バニラ」のようなコクが混ざり合った香り。
シャープな酸味とミネラル感を残しつつも、重厚で複雑味のある味わいになります。
爽やかな白ワインが好きな方にはステンレスタンク熟成のワイン、濃厚な白ワインが好きな方には樽熟成のワインがおすすめ!
熟成方法別の飲み比べにも挑戦してみてはいかがでしょうか?
特徴6:高い酸味・爽やかな香り・ミネラル感が「魚介料理」と最高のマリアージュを奏でる
アルバリーニョといえば、高い酸味・爽やかな香り・ミネラル感が特徴。
ワインと食事を合わせるなら「魚介料理」が相性抜群です!!
ワインの「グレープフルーツ」や「レモン」のような爽やかな香りと酸味が、魚の脂身をサッパリさせて生臭さを消し去ります。
また、ワインの「ヨード香(海藻や磯を思わせる香り)」が魚介類特有の風味と見事に調和しますよ。
特に相性の良い魚介料理は、アルバリーニョの故郷であるスペイン・ガリシア地方の郷土料理「タコのガリシア風」。
茹でダコとジャガイモをパプリカパウダー・塩・オリーブオイルで味付けたシンプルな料理ですが、ワインの酸味とミネラル感が絶妙にマッチします。
その他、和食の「寿司」や「刺身」とも相性◎です!
魚を使った料理であれば、さっぱり系〜揚げ物まで幅広く相性が良い万能なワイン。
濃厚なソースはワインのミネラル感を消してしまうので、シンプルな味付けにするのがおすすめです!
自分だけのお気に入りのペアリングを見つけてくださいね ♪
まとめ
今回は、 「白ワインのブドウ品種『アルバリーニョ』の特徴とは?ミネラル感&塩味が魅力の海のワイン」をご紹介しました。
いかがでしたか?
今回の内容をまとめると、
- アルバリーニョは結実力が高いので毎年安定して大量収穫ができて、果皮が厚いので病気になりずらい栽培しやすい品種である
- 乾燥地域に適した「垣根仕立て」栽培では芳醇な果実味と凝縮感のあるワインになり、湿潤地域に適した「棚仕立て」栽培では爽やかな酸味と鋭いミネラル感のあるワインになる
- アルバリーニョは爽快な辛口ワインが主流で、「キレのある酸味」「ミネラル感」「柑橘系の香り」が特徴
- アルバリーニョは大西洋沿岸からの潮風によってミネラル感と塩味のあるワインになるため、「海のワイン」とも呼ばれている
- アルバリーニョのワインは熟成方法によって味わいが変わり、ステンレスタンク熟成では柑橘の香り&爽快な酸味、樽熟成では香ばしい香り&コクと複雑性のある味わいになる
- アルバリーニョの高い酸味・爽やかな香り・ミネラル感が「魚介料理」と相性抜群
このような感じでした。
アルバリーニョのワインだからこそ感じられる塩気やミネラル感、とても気になります!
皆さんもぜひ一度飲んでみてはいかがでしょうか。