ハワイの名物グルメ

ハワイ名物グルメ「コナコーヒー」と「カウコーヒー」の違い徹底解説!どちらもハワイ島産

2025年11月12日

 

皆さんは、ハワイの食文化の1つに「ハワイ産コーヒー」という魅力があるのをご存知ですか?

コーヒー栽培に最適な「コーヒーベルト」と呼ばれる地域にあるハワイは、実は「コーヒーの名産地」としても注目されているのです!

 

ハワイ産コーヒーの代表格といえば、世界的にも有名なハワイ島コナ地区で採れる「コナコーヒー」。

ジャマイカの「ブルーマウンテン」、タンザニアの「キリマンジャロ」と並んで世界三大コーヒーの1つに数えられます!

 

さらに、近年注目されてきているハワイ産コーヒーが、ハワイ島カウ地区で採れる「カウコーヒー」。

まだまだ流通量の少ない希少なコーヒーです。

 

コナコーヒーとカウコーヒーは、どちらもハワイ島産。

しかし、「栽培環境」「味わい」「価格」などいくつも違いがあるのです!

 

今回は、「ハワイ名物グルメ『コナコーヒー』と『カウコーヒー』の違い徹底解説!どちらもハワイ島産」という内容をお伝えします!

2つのコーヒーの違いはもちろん、コーヒー豆の等級(グレード)についても解説しています。

 

「コナコーヒーとカウコーヒーはどんな味なの?何が違うの?」と疑問に思っている方。

「ハワイ産コーヒーを詳しく知りたい!」という方などの参考になれば嬉しいです!

 

ハワイ産コーヒーの基本情報は?収穫期・標高・栽培品種などについて

先ほどご紹介した通り、世界的に有名なハワイ産コーヒーとして「コナコーヒー」と「カウコーヒー」があります。

2つのコーヒーを知る第一歩として、まずは収穫期・標高・栽培品種などの基本情報を見ていきましょう!

 

【コナコーヒーの基本データ】

収穫期:8月~2月

標高:約150~900m

主な栽培品種:アラビカ種ティピカ

生産量:約1,000トン(世界のコーヒー生産量の約1%)

 

【カウコーヒーの基本データ】

収穫期:9月~5月

標高:約500~650m

主な栽培品種:アラビカ種ティピカ

生産量:約235トン(世界のコーヒー生産量の約0.1%)

 

世界のコーヒー豆生産量ランキングで、ハワイ産コーヒーは第50位。(2025年1月30日時点)

コナコーヒーもカウコーヒーも、生産量が少なく希少価値の高い高級コーヒーです。

特にカウコーヒーは、その希少価値の高さから「幻のコーヒー」と呼ばれることもあるくらいですよ!

 

【ハワイ島産「コナコーヒー」と「カウコーヒー」の違いを比較】
栽培場所による土壌・天候・気温の違いについて

同じハワイ島で栽培される「コナコーヒー」と「カウコーヒー」ですが、その違いは何なのでしょうか?

実は、ハワイ島の中でも栽培されている場所が違うのです!

 

そもそも「コナコーヒー」「カウコーヒー」という名前は、栽培されている地区の名前から付けられています。

コナコーヒーは「コナ地区」で栽培され、カウコーヒーは「カウ地区」で栽培されているのです。

 

では、地区の位置関係を見ていきましょう。

ハワイ島の中心部にそびえる、標高約4,169mの巨大活火山「マウナロア」。

マウナロア山西側にあるのがコナ地区、マウナロア山の南東側にあるのがカウ地区です。

 

栽培場所の違いによって、コーヒー豆の栽培に重要な「土壌」「天候」「気温」も変わってきます。

まずは、コナ地区とカウ地区の「土壌」の違い。

 

コナ地区とカウ地区の土壌は、どちらも弱酸性で水はけの良い「火山性土壌」。

違うのは、コナ地区は火山灰を多く含む新しい溶岩質の「黒土」の土壌で、カウ地区は肥えた「赤土」の土壌であること。

カウ地区は1800年代後半〜1900年代前半にかけてサトウキビ産業で栄えた場所であるため、肥料の馴染んだ赤土の土壌となっているのです。

 

次に、天候の違い。

コナ地区は天候の変化が激しいのが特徴。

午前は晴れていたのに午後には雨が降っている...なんてことがよくあります。

 

カウ地区は天候の変化が少ないのが特徴。

1日中曇りがちな天気が多いです。

 

最後に、気温の違い。

コナ地区は平均温度16度〜28度とハワイらしい温暖さ。

対して、カウ地区は平均気温10度〜20度とハワイの中ではかなり涼しめです。

 

同じハワイ島の地区でも、土壌・天候・気温が大きく違うのが面白いですよね。

「栽培場所の土壌・天候・気温の違いがコーヒーにどう影響を与えるのか?」という疑問を、このあと解決していきますよ!

 

ハワイ島産「コナコーヒー」と「カウコーヒー」の味わい(味と香り)の違いは?

先ほど、コナコーヒーとカウコーヒーは同じハワイ島の中でも栽培場所が異なるため、土壌・天候・気温も変わってくることをお伝えしました。

栽培場所の土壌・天候・気温が変わると、どう影響があるのか?

 

それは、コーヒーの「味わい(味と香り)」に大きく影響があるのです!

それぞれのコーヒーの味わい(味と香り)の特徴を見ていきましょう。

 

コナコーヒーの味の特徴は、爽やかな酸味。

柑橘系(シトラス)に例えられることもあれば、パイナップルやメロンのようだと例えられることもあります。

 

香りも、フルーティーで甘みのある香り。

まろやかで口当たりが良いコーヒーで、後味もさわやかです。

コク深いですが雑味がないので、舌に苦味が残りませんよ。

 

カウコーヒーの味の特徴は、甘みが強いこと。

酸味や苦味は少なく、果実やチョコレートの甘みを感じます。

 

香りも、果実やチョコレートのような芳醇な香り。

その独特の香りは、ラム漬けイチジク・キャラメルアップル・ダークチョコレートなどに例えられることがあります。

 

コナコーヒーよりもさらにまろやかな口当たりで、非常に飲みやすいコーヒー。

苦味が少ないので、「コーヒーが苦手な方でも砂糖なしで飲める!」と言われるくらいです♪

 

いかがでしたか?

コナコーヒーが柑橘系の爽やかな酸味があるのに対し、カウコーヒーは酸味が少なく、果実やチョコレートのような甘みのある味わい。

 

フルーティーですっきりしたコーヒーがお好きな方におすすめなのが「コナコーヒー」。

酸味よりも甘みの強いコーヒーが好きな方、そもそもコーヒーが得意じゃない方にもおすすめなのが「カウコーヒー」という感じでしょうか。

 

コナコーヒーは、アメリカ大統領の官邸であるホワイトハウスの公式晩餐会で飲まれるコーヒーとしても有名。

なんとカウコーヒーも、オバマ大統領に推薦され提供されたことがあるそうですよ!

どちらも非常に上質なコーヒーなので、ぜひ飲み比べてみてくださいね。

 

コーヒー豆の価格は希少価値や等級で決まる!
最高等級「エクストラファンシー」「ピーベリー」とは?

皆さんは、コーヒーの価格がどのように決まっているかをご存知ですか?

大きくは「希少価値」や「等級(グレード)」によって決まっています。

 

栽培している農家が少なく、世界のコーヒー生産量の中でも流通量が少ないコーヒー豆は、希少価値が高くなります。

ジャコウネコの糞からコーヒー豆を取り出す「コピ・ルアク」なども、超希少なコーヒーとして有名ですよね。

 

コナコーヒーとカウコーヒーは、ハワイ島の限られた地域でしか栽培できないコーヒー。

どちらも希少価値の高い高級コーヒーといえますが、意外にも価格には違いがあります!

 

コナコーヒーが200gあたり3,000~5,000円なのに対して、カウコーヒーは200gあたり4,000~6,000円。

カウコーヒーの方が価格が高いのは、より希少性の高いコーヒーだからでしょう。

 

コナコーヒーの流通量は世界のコーヒー生産量の約1%ですが、カウコーヒーの流通量はもっと少ない約0.1%。

コナコーヒーの方が栽培規模が大きく、生産量が安定していることが理由です。

 

さらに、コーヒー豆の価格は「等級(グレード)」によっても変わってきます。

同じ種類のコーヒー豆の中でも、2〜5段階ほどに等級(グレード)が分かれているんです!

 

各コーヒー生産国で「スクリーンサイズ(豆の大きさ)」や「欠点数」を元に等級(グレード)が定められています。

等級(グレード)の呼び方などは各国によって違いますよ。

 

ここでは、ハワイ州政府が定める等級(グレード)を表にしてご紹介します。

等級 スクリーンサイズ(豆の大きさ) 欠点数
Extra Fancy Type1:19以上
Type2:13以上
8粒/300g
Fancy Type1:18以上
Type2:12以上
12粒/300g
No.1 Type1:16以上
Type2:10以上
18粒/300g
Select 16以上 5%以下
Prime 15%以下

 

ハワイ産コーヒーにおいて最も等級(グレード)が高いのが「Extra Fancy(エクストラファンシー)」。

エクストラファンシーの中でも、「Type1」と書かれていたら最上級です!

 

ちなみに、実は「エクストラファンシー」と同じ等級(グレード)として「ピーベリー」というのがあります。

「ピーベリー」とは、通常だと1つのコーヒーの実に2粒の半円形の豆が入っているところ、2粒がくっついて1粒の円形になっている豆のことを言います。

 

通称「丸豆(まるまめ)」とも呼ばれる、ごく稀にしか採取できない貴重なコーヒー豆です!

密度が濃く濃厚な味わいが特徴ですよ。

 

以前までは入手が難しかったカウコーヒーも、最近ではハワイのファーマーズマーケットなどで手に入るようになってきました!

コナコーヒーとカウコーヒーの飲み比べ、そして等級(グレード)ごとの飲み比べも楽しんでみてくださいね。

 

まとめ

今回は「ハワイ名物グルメ『コナコーヒー』と『カウコーヒー』の違い徹底解説!どちらもハワイ島産」をご紹介しました!

いかがでしたか?

 

この記事で紹介した内容をまとめると...

  • コナコーヒーとカウコーヒーは同じハワイ島産だが、栽培している地区が違う
  • 栽培場所の違いによって、コーヒー豆の栽培に重要な要素である土壌・天候・気温が異なる
  • 土壌・天候・気温などの違いによってコーヒー豆の味わい(味と香り)に違いが出る
  • コナコーヒーは柑橘系の酸味が特徴、カウコーヒーは果実やチョコレートのような甘みが特徴
  • カウコーヒーはコナコーヒーよりもさらに流通量が少なく、希少性が高いので価格も高い
  • コーヒー豆の価格は等級(グレード)によっても変わり、最高等級は「エクストラファンシー」
  • ごく稀に、2粒のコーヒー豆がくっついた密度の高い豆「ピーベリー」が採れることがある

このような感じでしたね。

世界三大コーヒーに数えられるコナコーヒーは有名ですが、「カウコーヒーは初めて知った!」という方もいたのではないでしょうか?

かくいう私がそうでした。笑

 

カウコーヒーは、コナコーヒーに次ぐハワイの人気コーヒーとして近年注目を浴びてきています。

ハワイにはこだわりのコナコーヒーを提供するカフェが多数ありますが、カウコーヒーが飲めるカフェも徐々に増えてきていますよ!

 

コナコーヒーもカウコーヒーも、それぞれに違った魅力があります。

「ハワイならではの食文化を体験したい方」「世界のコーヒーに興味のある方」など、ぜひハワイ産コーヒーを飲み比べてみてくださいね!

 

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