白ワインのブドウ品種

白ワインのブドウ品種「アリゴテ」の特徴とは?ブルゴーニュの名脇役は強烈な酸味が魅力

 

フランス・ブルゴーニュ地方発祥の白ブドウ品種「アリゴテ」。

ワインの産地として名高いブルゴーニュ地方で、白ワインの女王「シャルドネ」の次に栽培量の多い白ブドウです。

知名度としてはシェルドネの影に隠れてしまい「ブルゴーニュの名脇役」と呼ばれることもありますが、地元で愛され続けている人気品種なのです。

 

また、すっきり飲みやすいルビー色のワインカクテル「キール」の原料としても有名。

ワインに慣れていない方も、実はカクテルとしてアリゴテを飲んだことがあるかもしれません!

 

今回は、「白ワインのブドウ品種『アリゴテ』の特徴とは?ブルゴーニュの名脇役は強烈な酸味が魅力」をご紹介。

特有の強烈な酸味やフレッシュな果実味など、アリゴテならではの魅力を徹底解説しますよ。

皆さんがアリゴテの魅力を知る第一歩になれば嬉しいです!

 

特徴1:アリゴテは毎年安定の約50hL~70hL/haで収量が多い!
病害虫に強いこともあり年々収量増加中!

アリゴテは非常に栽培しやすい品種としてブドウ農家から人気の高い品種です。

実は、ワインの産地として有名なフランス・ブルゴーニュ地方では「シャルドネ」に次ぐ主要白ブドウ品種。

 

栽培しやすさの秘密は、「早熟品種(早生品種)」「高収量」「病害虫に強い」性質にあります!

アリゴテは発芽が早く熟成も早いため、8月頃には収穫期を向かえる早熟品種(早生品種)。

秋の冷え込みや台風・雨が来る前に収穫できるので、天候リスクを回避しやすいです。

 

また、樹勢(樹の生命力)が強いアリゴテは果実を豊富に実らせます。

主な栽培地であるブルゴーニュ地方では、毎年安定して1haあたり約50hL~70hLの収穫が可能。

果実が多い故にブドウ一粒一粒の味わいが薄くなってしまう傾向があるので、凝縮感のある高品質なブドウにするために剪定や摘房をしてあえて収量を減らす場合もあります!

 

さらに、病害虫に強いことも大きな強み。

うどん粉をまぶしたような白いカビが生える「ウドンコ病」への耐性が高いです。

湿度の高い環境で起こりやすい「ベト病」や「灰色カビ病」にはかかることがあるので、風通しや日当たりをよくする工夫がされています。

 

年々、アリゴテの栽培量は増加中。

栽培しやすい性質を生かしつつ、栽培方法や熟成方法によってより高品質なアリゴテを栽培するために研究が重ねられているのです!

 

特徴2:大粒で酸味が強い「アリゴテヴェール」と小粒でふくよかな味わいの「アリゴテドレ」の2種類がある

アリゴテ種には、「アリゴテヴェール」と「アリゴテドレ」の2種類(クローン)があります。

 

「アリゴテヴェール」は、フランス・ブルゴーニュ地方で広く栽培されている緑色(ヴェール)のアリゴテ。

大粒で房が大きく、収量が多いため大量生産に向いています。

成熟しても緑色のままで非常に酸味が強いので、フレッシュで軽快な味わいの辛口白ワインになります。

 

「アリゴテドレ」は、フランス・ブルゴーニュ地方のAOCブーズロンで栽培されている黄金色(ドレ)のアリゴテ。

小粒で房が小さく、収量は少ないですが高品質なブドウに成長します。

成熟すると黄金色に変化して、落ち着いた酸味でふくよかな味わいの辛口白ワインに。

AOCブーズロンの村名を冠したアリゴテドレ100%ワインは品質の高さが世界的に評価されています!

 

かつては収穫量の多いアリゴテヴェールが主流でしたが、近年は高品質なワインが造れるアリゴテドレが人気上昇中。

ただし、アリゴテヴェールは手軽な価格ですっきりしたワイン、アリゴテドレは価格高めのリッチな味わいであるという魅力の違いがあります。

2種類のアリゴテを、ぜひ飲み比べてみてください!

 

特徴3:「爽快な果実味」「シャープな酸味」「ミネラル感」が特徴の辛口白ワインが主流

アリゴテは圧倒的に辛口ワインが主流で、甘口ワインはごく稀。

アリゴテの「爽快な果実味」「シャープな酸味」「ミネラル感」が辛口ワインを造るのに適しているからです。

 

最も特徴的なのは、頑固なくらいに強い酸味と「青リンゴ」「レモン」「グレープフルーツ」などのフレッシュな果実の香り。

爽快な果実味に、ミネラルやハーブのニュアンスも強く感じられます。

フランス・ブルゴーニュ地方シャブリ地区で育った「シャルドネ」や、ロワール地方原産の「ミュスカデ」に酸味やフレッシュ感が似ています。

 

リーズナブルなワインが多いので、コスパ良くさっぱりした味わいのワインを飲みたい方におすすめですよ!

 

特徴4:樽熟成は「バター風味&まろやかな質感」、ステンレスタンク熟成は「柑橘系の果実味&キリッとした酸味」

辛口ワインが主流のアリゴテですが、熟成方法によっても仕上がるワインの味わいが変化します。

基本的な熟成方法は、「樽熟成」か「ステンレスタンク熟成」。

 

アリゴテは、最大の特徴フレッシュでキレのある酸味を維持するために「ステンレスタンク熟成」されることが多いです。

さらに、「青りんご」「柑橘」などの果実味やミネラル感もダイレクトに感じられます。

ステンレス容器で酸素に極力触れないように熟成することで、アリゴテ本来の爽やかさが最大限に引き出さたワインになるのです!

アリゴテ100%ワインがほとんどですが、稀にブレンドされることでボディの弱いワインにしっかりした骨格を与えることができます。

 

また、アリゴテの原産地であるフランス・ブルゴーニュ地方では、伝統スタイルとして樽熟成が行われる場合もあります。

木樽(オーク樽)の木目から微量の酸素を供給しつつ熟成することで、樽由来の「バター」「ヘーゼルナッツ」「オーク」などの香りが加わります。

アリゴテ本来の高い酸味に「柑橘」や「アプリコット」のような熟した果実味が混ざったリッチな味わいが楽しめますよ。

 

伝統的でリッチな味わいを求める方には樽熟成のワイン。

現代的で爽快な味わいを求める方はステンレスタンク熟成のワインがおすすめです。

同じブドウ品種の辛口ワインでも、熟成方法の違い1つで味わいがガラッと変わるのです!

 

特徴5:アリゴテの長期熟成ワインは、チョーキーなミネラル感やヘーゼルナッツの香りが現れる

フレッシュな果実味やミネラル感が魅力のアリゴテは、一般的には若飲みワイン(収穫から1年〜3年)がおすすめされる品種。

しかし、高品質なアリゴテは天然の高い酸味や凝縮感によって長期熟成が可能になります!

 

若いアリゴテは、「青リンゴ」「レモン」「グレープフルーツ」などのフレッシュな果実味と硬質なミネラル感のある味わい。

長期熟成することで「ヘーゼルナッツ」や「ハーブ」などの第3アロマ(熟成香)が現れてきます。

若いアリゴテのシャープな酸味は角が落ちてまろやかな酸味になり、硬質なミネラル感はチョーキーな(粉っぽい)ミネラル感に変化しますよ。

 

長期熟成したアリゴテには、同じくフランス・ブルゴーニュ地方の高品質なシャルドネワインとも似たコクや旨味があります。

シャルドネワインがお好みの方は、試してみるのがおすすめです♪

 

まとめ

今回は、「白ワインのブドウ品種『アリゴテ』の特徴とは?ブルゴーニュの名脇役は強烈な酸味が魅力」をご紹介しました。

いかがでしたか?

 

今回の内容をまとめると、

  • アリゴテの「早熟品種(早生品種)」「高収量」「病害虫に強い」性質が栽培しやすく、ブドウ農家に人気がある
  • アリゴテには酸味がありすっきりした味わいの「アリゴテヴェール」と、ふくよかでリッチな味わいの「アリゴテドレ」がある
  • アリゴテの「爽快な果実味」「シャープな酸味」「ミネラル感」が辛口ワインに適しており、圧倒的主流
  • アリゴテは柑橘系の果実味&キリッとした酸味を活かすステンレスタンク熟成と、樽由来のバター風味&まろやかな質感が魅力の樽熟成がある
  • アリゴテは一般的には若飲みが多いが長期熟成できるものもあり、チョーキーなミネラル感やヘーゼルナッツの香りが現れる

このような感じでした。

 

「ブルゴーニュの名脇役」ともいわれ、シャルドネの影に隠れてしまうことも多いアリゴテ。

深ぼってみると、栽培適応力の高さやアリゴテ単体で素晴らしいワインが造れることなど、品種自体の魅力も沢山ありました!

ぜひ、みなさんも試してみてくださいね。

 

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