白ワインのブドウ品種

白ワインのブドウ品種「ヴィダル」の特徴は?南国フルーツの香りを放つアイスワインの王様

 

フランス発祥の白ブドウ品種、ヴィダル。

正式名称は「ヴィダル・ブラン」です。

寒冷地にめっぽう強い性質を生かして、現在はカナダやアメリカで主に栽培されていますよ。

 

今回は「白ワインのブドウ品種『ヴィダル』の特徴は?南国フルーツの香りを放つアイスワインの王様」をご紹介。

ヴィダルの香り・味わい・ワインのスタイルなど分かりやすく解説します。

 

伝統的なアイスワインを造る「リースリング」と並び、その実力と知名度でアイスワインの王様と呼ばれるヴィダル。

皆さんがヴィダルのワインに興味を持つきっかけになれば嬉しいです!

 

特徴1:ー10℃の冬に耐える超タフな肉体で、カナダ・アメリカなど寒冷地で大成功!

ヴィダルという品種、聞いたことがない方も多いのではないでしょうか?

それもそのはず、日本での流通量は多くありません。

世界的に見ても「寒冷地の甘口特化型」というイメージがあるので、比較的マイナーな品種といえますね。

 

ヴィダルは、フランス発祥の白ブドウ。

海を越え、現在はカナダやアメリカの五大湖周辺で主要な栽培地です。

 

寒冷地で主に栽培される理由は、その脅威的な耐寒性にあり!

ー10℃の極寒に耐えうるほどの極厚で頑丈な果皮によって、実が裂けてカビ病にかかったり鳥に食べられたりするの防止。

また、剪定必須の旺盛すぎる樹勢(樹の生命力)のおかげで寒くてもグングン成長します。

 

「リースリング」など最高峰のアイスワインが造れる品種は他にもありますよね。

しかし、ヴィダルは超絶タフな肉体を生かして、毎年安定した高級アイスワインの生産を可能にしてくれます。

これこそヴィダルの強みであり、寒冷地で重宝される理由でしょう!

 

特徴2:目が覚めるほどに爆発的なトロピカルフルーツの香り、奇跡の酸味

ヴィダルがそどんな香り・味わいのワインを造りだすのかを見ていきましょう。

 

凄いのは、「甘み」と「酸味」が完璧にマリアージュしていること!

まずグラスに注ぐと、パイナップル・マンゴー・パッションフルーツなど完熟した南国フルーツの香りが溢れるように香ってきます。

そこに、アプリコット・白桃などのみずみずしい甘さや、オレンジの花・カルダモン・ハチミツのような香りもふわっと。

 

とろっとしたワインを口に含むと、まず感じるのは極上のハチミツやフルーツジャムのような濃密な甘さ。

「ちょっと甘すぎる...?」と思った中盤に、ヴィダル特有の生き生きした酸味が現れます。

 

濃厚な甘みに負けない電撃の走るようなシャープな酸味によって、口の中がさっぱり!

後味は驚くほど爽やかで、余韻には南国フルーツの華やかな香りも残ります。

 

甘いだけじゃない、芯のある酸味によって何度も飲みたくなる極上の甘口ワインに仕上がるのです。

 

特徴3:これぞ至高の極甘口。まさに「アイスワイン」のためにあるようなブドウ

皆さんは「アイスワイン」をご存知でしょうか?

アイスワインとは、樹の上で自然に凍結したブドウを凍ったまま圧搾して造る超希少な極甘口のデザートワイン。

ヴィダルは至高のアイスワインを生み出す、アイスワインになるべくして生まれたようなブドウなんです。

 

ヴィダルのアイスワインの特徴は、とろけるように濃厚な果実味とフルボディによる満足感。

同じく最高峰のリースリングのアイスワインが繊細でミネラル感が強いのに対し、ヴィダルは濃厚さが魅力です。

リースリングではしない唯一無二の樽熟成スタイルもあり、バニラ・トーストなどのニュアンスが加わって貴腐ワインのような深みを生み出しますよ!

 

なぜヴィダルは、アイスワインになるために生まれたような品種といわれるのでしょう?

それは、極寒でも腐らず落ちずに待ち続けられて、極寒の圧搾にも耐え、極限まで甘くなっても絶対に酸味がボケないから!

アイスワインを作るのに100点満点のスペックなのです!

 

ちなみに、生産量が不安定で高価になりやすいアイスワインの中でも、ヴィダルは生産が安定するので比較的リーズナブルですよ。

ヴィダルの本領を知りたいのであれば、アイスワインを飲まなきゃ始まりません。

ぜひこの機会にお試しください☆

 

特徴4:辛口〜甘口までお手のもの!遅摘み甘口ワインは親しみやすい味わい

ヴィダルはアイスワインになるためのような品種... とお伝えしましたが、もちろんそれ以外のスタイルもあります。

栽培年や気候にも大きな影響を受けやすく、多彩なワインを生み出せるのもヴィダルの凄いところなのですよ!

 

まずは、王道の甘口ワイン。

アイスワインが最も有名ですが、オフ・ドライ(やや甘口ワイン)やレイト・ハーベスト(遅摘みワイン)もあります。

通常時期に収穫したブドウで糖分を少し残して仕上げるオフ・ドライは、柑橘系の爽やかさな甘みにキリッとした酸味が特徴。

エスニック料理や和食と相性が良いです!

 

通常よりも遅い11月頃に収穫することで果実の水分を飛ばして糖度を上げるレイト・ハーベストは、洋ナシや完熟した桃の香り。

アイスワインほどドロッとしない滑らかな口当たりで、上品なハチミツの甘みとしっかりした酸味を感じる飲みやすいスタイルです。

 

対照的に辛口ワインは、甘口のイメージを覆すほどすっきり爽やか!

グレープフルーツ・レモン・青リンゴのような香りとはっきりした酸味が合わさり、シーフード料理と嗜みたい味わいです。

 

さらに近年に人気なのが、スパークリング・アイスワインや、オレンジワイン。

アイスワインの濃密な甘さにシュワシュワした炭酸の爽快感がプラスされたスパークリング・アイスワインは、驚きの爽やかさ!

「甘口は一杯で十分」という方でも、いくらでも飲めてしまいそうな新感覚の味わいです。

 

ナチュラルワインブームで人気のオレンジワインは、白ブドウを赤ワインのように醸造したスタイル。

美しい琥珀色になり、ドライアプリコット・紅茶の葉っぱ・スパイス・ローストナッツのような複雑な香り。

味わいは完全に辛口なので、心地よい渋みと肉料理が最高のペアリングになりますよ☆

 

ヴィダルはアイスワインの王様でありながら、他のスタイルもクオリティ高く仕上げるポテンシャルの高さ!

魅力に尽きませんね。

 

まとめ

今回は「白ワインのブドウ品種『ヴィダル』の特徴は?南国フルーツの香りを放つアイスワインの王様」をご紹介しました。

いかがでしたか?

 

どのスタイルの味わいも気になりますが、やはり代名詞のアイスワインは外せません。

5,000円〜のハイコスパなアイスワインもあるので、ぜひ手に取ってみてくださいね!

 

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