白ワインのブドウ品種

白ワインのブドウ品種「ミュラー・トゥルガウ」の特徴は?食卓を彩るデイリーワインの魅力

 

ドイツ・ヘッセン州原産の白ブドウ品種、ミュラー・トゥルガウ。

「リースリング・シルヴァナー」「リヴァーナー」「リズヴァネッツ」「ミュラー」などの別名(シノニム)でも親しまれています。

 

今回は、「白ワインのブドウ品種『ミュラー・トゥルガウ』の特徴は?食卓を彩るデイリーワインの魅力」をご紹介。

ドイツの日常ワインを生み出すミュラー・トゥルガウの、香り・味わい・特性など分かりやすくお伝えします。

 

いつもと違うワインを食卓に取り入れてみたい方、必見!

皆さんがミュラー・トゥルガウのワインに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。

 

特徴1:ドイツで栽培面積第3位!冷涼な気候が大好き

ミュラー・トゥルガウという品種、一般的に日本ではあまり知名度が高くないため知らない方も多いのではないでしょうか?

冷涼な気候に適した性質を持つ品種で、ドイツではなんと国内の白ブドウ栽培面積第3位なんです!

 

発祥は1882年。

ドイツのガイゼンハイム研究所で誕生後、1970年代には戦後のドイツで爆発的ブームが起こります。

大量収穫できる点で重宝され、ドイツで最も栽培される白ブドウ第1位になったことも。

 

しかし、1990年代からはワイン界のトレンドが量より質にフォーカスされ始めたことで、栽培面積は大幅に減少します...

現代では、収量を抑えつつ高品質な辛口ワインを作ることで再び評価が上がってきていますよ。

ハイコスパなワインが多いため、ドイツのデイリーワインとして親しまれています☆

 

そして、栽培されているのはドイツだけではありません。

オーストリア、ニュージーランド、イタリア... なんと日本の北海道などでも!

世界中の寒い地域に栽培が分布している秘密は、この後のミュラー・トゥルガウの性質に隠されています。

 

特徴2:人工交配の新品種で最も広く栽培されている人気品種!早熟・多産・高い適応力

ミュラー・トゥルガウは自然交配ではなく、「リースリング」×「マドレーヌ・ロイヤル」の人工交配によって生まれました。

なんと、19世紀後期以降に造られた新品種(人工交配の品種)で最も広く栽培されている品種ダントツのナンバーワンなんです!

 

その理由は、「早熟」「多産」「高い適応力」というブドウ農家に嬉しい3点セットの特性にあります。

早熟なので、ブドウ栽培の限界地域といわれる北限の地(北海道など)でも収穫が可能。

 

房が大きくて粒がぎっしり詰まるため1本の樹から収穫できる量が多く、受粉できず実がスカスカになる「花振い」が起きにくいです。

また、適応力が高く栽培場所を選ばないので、一般的に育たないような平地でも栽培することができるんですよ。

 

これらの恵まれた性質によって、世界中の寒い地域に栽培地が分布しているのです!

 

特徴3:誤解されていたDNA。「リースリング」の気品と「マドレーヌ・ロイヤル」の早熟性を受け継ぐ

先ほどの通り、1882年(20世紀初頭)に人工交配によって誕生したミュラー・トゥルガウ。

スイス・トゥルガウ州出身の植物学者であるヘルマン・ミュラー氏によって開発されました。

ミュラー・トゥルガウの品種名も、生みの親から取っていたんですね。

 

現在、DNA調査により「リースリング」×「マドレーヌ・ロイヤル(別名シャスラ・ド・クルティリエール)」が親品種であると判明しています。

ですが、判明するまで100年以上もの間「リースリング」×「シルヴァーナー」が親品種だと誤解されていた歴史がありますよ。

その名残から現在でも「リースリング・シルヴァナー」という別名が残っており、なんともややこしいです...

 

ミュラー・トゥルガウの恵まれた性質は、親品種の個性を受け継いだもの。

ドイツを代表する高貴品種である母親・リースリングからは、華やかな香りと美しい酸味を。

生命力に溢れた性質の父親・マドレーヌ・ロイヤルからは、圧倒的な早熟性(スピード)とマイルドな果実味を。

 

個性の異なる品種の良いとこ取りによって、ミュラー・トゥルガウという優れた品種が生まれたのです!

 

特徴4:「若々しさ」こそ最大の輝き。軽やかなデイリーワインとして食卓を彩る

ミュラー・トゥルガウはどんなワインを生み出すのでしょうか?

 

「若々しさこそ最大の輝き」といった通り、ミュラー・トゥルガウのワインには収穫後1年〜3年以内に飲む早飲みタイプが多いです!

一般的に熟成には向いておらず、若いうちこそミュラー・トゥルガウの魅力を最大限堪能することができます♪

 

出来上がるのは、透明感がある淡い黄色のワイン。

辛口〜甘口ワインまで造られますが、辛口ワインはドイツや北海道で主流のスタイルです。

青リンゴ・グレープフルーツ・和柑橘などのキュンとするような果実香に、フレッシュハーブなどの香りが重なり清涼感ある印象に。

丸みのある酸味とみずみずしい果実味が重なってベタつかず、余韻に残るスパイス感によって爽快な味わいが楽しめます。

食事とペアリングするなら、お刺身・天ぷら・カルパッチョなどがおすすめ!

 

甘口ワインは、完熟マスカット・白桃・ライチ・アンズなどのトロピカルな甘さと、蜂蜜のような濃厚さも感じる香り。

アルコール度数が低め(8〜10%)と低めで飲みやすく、冷やせばマスカットジュースのような感覚で楽しめます。

食後のデザート代わりにもなれちゃいますよ!

 

価格帯は安めで、軽やかなデイリーワインとして食卓を彩るミュラー・トゥルガウのワイン。

ぜひ、今日の食卓に1本いかがでしょうか?

 

まとめ

今回は「白ワインのブドウ品種『ミュラー・トゥルガウ』の特徴は?食卓を彩るデイリーワインの魅力」をご紹介しました。

いかがでしたか?

 

親譲りの優れた性質を持ちながら、ハイコスパな手に取りやすいワインで私達を楽しませてくれます。

ぜひ試してみてくださいね!

 

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